令和3年9月号
新型コロナウイルス陽性者・濃厚接触者対応を経験した今…
北九州市小倉北区篠崎に事業所を構えております、訪問看護ステーションいわさきです。 居宅訪問約60件と弊社の住宅型有料老人ホーム「ナーシングホーム」に150件、小児から高齢者まで、現在3歳〜105歳の方に訪問させていただいております。 訪問看護ステーションいわさきでは「次の訪問が待ち遠しい」「私の訪問を心待ちにしてもらえる」 私は療養者様やご家族様、職員間でも相手の気持ちになって≪人対人≫として関わることの出来る職員と一緒に働きたいと願い、そんな同じ想いの職員と一緒に療養者様とご家族を支える仕事が出来て幸せだと毎日感謝しています。
現在、コロナ禍での在宅支援は緊張感を増すばかりです。 弊社の住宅型において、2度の新型コロナウイルス陽性者・濃厚接触者対応を経験しました。 まだ世界中がコロナウイルスに無知で敏感だった昨年6月に、住宅型にコロナウイルス陽性のご入居者2名と、濃厚接触者職員30名… 不安と恐怖から退職を選んでしまった職員も2名おりました。 残された職員でご入居者様の日々の生活援助と出勤停止職員の心のケアを行いながら、非濃厚接触者への労いも必要でした。 私一人では到底できず、看護師・理学療法士・介護士みんなでサポートしあいながら乗り越えました。
そして今年2月には介護職員に陽性者と7名の濃厚接触者職員を出してしまいました。 訪問看護ステーションの職員に濃厚接触者はありませんでしたが、欠員した介護職員の分も、訪問看護ステーションの職員で協力体制を得ながら7名欠員の14日間を終えました。 いずれも県庁からの応援物資や福岡DMATのご助言をいただきました。 現場は弊社職員の応援を受けながら、毎日をネガティブにならない様…お互いの声掛けを忘れない様… 空気が張り詰めない様に…そんな毎日でした。 今は「濃厚接触者にならない」ことを第一に、プライベートでも職場でも感染対策の再確認と実施をしております これをきっかけに、現在北九州市が取り組んでおります感染者、濃厚接触者への「応援派遣」に登録させていただきました。 感染者の入院前準備のための訪問、施設におけるクラスター後の人員応援派遣、自宅療養中の陽性者に対する健康観察訪問など、保健所・介護保険課と連携しながらコロナ感染の方の自宅療養や職員不足による不安を最小限にできるようサポートできたらと考え、手上げしました。 私たちが≪在宅DMAT≫になれたらな。という想いも込めて。 今後「家庭内感染」が増加すると思われますが、私たち在宅を支える職種がしっかり感染対策と体調管理をしていかなければ!と、感染拡大とともに引き締めも気持ち拡大しています。 とはいえ、私たち訪問看護師にも家族があります。自分だけ対策していても、いつどこでウイルスがやってくるのだろうかと不安です。 少し前までは間近に聞こえるウイルスの足音でしたが、最近では耳元での息づかいを感じるようになりました。 わが身、我が家を守りながら地域を守っていくには正しい知識と意識と、ネガティブにならない様な心の支えが必要だと考えます。 コロナ世界の以前の様な生活に戻る日はまだまだ先であると思いますが、「今の自分に出来ること」を少しでも実行し、小さな力でも集まれば大きく動くことを皆さんで共有共働したいです。
【陽性者訪問】
〒803-0861 北九州市小倉北区篠崎2丁目48-10 訪問看護ステーションいわさき 管理者 蒲原祐子 TEL:093-967-9516 FAX:093-967-9517
【過去のつぶやき】
(株)株式会社カラーズハウス カラーズ訪問看護ステーション 管理者 今福 直美
(株)JIN訪問看護ステーション悠 管理者 弘田 亜紀子
久留米医師会 むた ほとめき クリニック 院長 牟田 文彦
八幡医師会訪問看護ステーション 管理者 伊藤富美代
九州がんセンター訪問看護ステーション 竹山 由子
アップルハート飯塚訪問看護ステーション 上野 美津江
八女筑後医師会 八女筑後訪問看護ステーション 管理者 松ア里恵
(一社)在宅看護センター北九州 代表理事 坂下 聡美
柏愛会訪問看護ステーション 管理者 木下 希実
訪問看護 ナースステーションゆめの樹 管理者 塩谷 嘉代
朝倉医師会訪問看護ステーション 管理者 穴井 京子