令和2年6月号
訪問看護ステーションつばさ
在宅緩和ケア 余命の少ない方の 「命は救えないけど、心を救う」 看護
●事業所紹介
訪問看護ステーションつばさは平成23年10月1日開設、9年目のステーションです。 看護職(常勤7・非常勤1)、理学療法士2名(常勤1・非常勤1)、作業療法士2名(常勤1・非常勤1)、看護補助職3名、事務職1名の体制で日々の業務に携わっています。機能強化型1・24時間対応体制で日々の訪問を行っています。在宅緩和ケアを特徴としたステーションで、開設以降1010名の方につばさの訪問看護を利用して頂き、その内の572名の方を在宅で看取り、看取り数は年間70〜80名です。疼痛や呼吸困難、リンパ浮腫、全身倦怠感など癌・非癌問わずに症状緩和を図ることが必要な利用者様に対して、日々苦悩しながらチームで看護を提供しています。 地域の大学病院・基幹病院の医師や看護師やMSW、かかりつけ医、ケアマネジャーなどと密接に連携を図り、利用者様の日常生活の質の向上を目指しています。 ステーションには緩和ケア認定看護師2名、訪問看護認定看護師1名が在籍しており、信頼できる看護を提供したいと努力しているところです。 週1回のミーティングでは事例検討やデスカンファを行い、次に同じようなケースを担当した時、どのような看護を提供するかという意識を持ち意見交換しています。 私は24年間の訪問看護の中で約800名の方の在宅看取りを支援してきましたが、つばさ入職時に在宅看取りの経験豊富な看護師は誰もはいません。しかし、どのスタッフも入職し1年も経たないうちに看取りのノウハウを習得し、チームで在宅看取りができるようになっています。 その成長のスピードは速く頼もしく感じています。24時間連絡対応体制をとっていますが、時間外の緊急コールは少なく、営業時間内での看護の提供や連携が良くできている結果だと思っています。 余命少ない方々の「命は救えないけど、心を救う」、誠実で温かな看護を提供することで自分自身の生き方や終え方を考え、死生観を塗り替えていける訪問看護の場面は「看護の醍醐味」だと思っています。 訪問看護ステーションつばさは、今の社会情勢に合わせて、子育て支援・介護離職ゼロを目指しスタッフを支援しています。体力も精神力も必要な在宅看取り支援ですので、家庭と仕事の両立ができるよう柔軟な勤務体制で仕事ができるように工夫しています。 大変だけど遣り甲斐がある、疲れるけど癒される、難しいけど成長できる・・・そんなことを感じながら「輝く女性」になろうと前進しています。
新型コロナ感染症で世界のあちこちで緊急事態となり、日々の報道から目が離せない状況となっていました。感染症の対応でハードな業務の医療スタッフの切迫した状況を知るにつれ、同じ医療者としてその度に苦しくなっていました。そこで「私にできることは・・・」と思い、20数年ぶりにミシンを出し、マスクを作ってみました。スタッフが持ち寄る布で100枚ほど夜な夜なマスクを作る日々になっていました。色んな布と格闘し、満足できるマスクができた時、「これって意外と楽しい?」そんな自分に気づき、布と戯れることがストレス解消になってしまいました。
訪問看護ステーションつばさ 管理者 小野幸代 住所 久留米市梅満町4−1 電話 0942-65-7652 FAX 0942-65-9330 E-mail: nurse.tubasa@shirt.ocn.ne.jp
弊社(有)モク・コーポレーション ブログ 検索⇒「銀の庵ブログ」に訪問看護師のつぶやきを載せています
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